イスマニエンの物語

氷にあいた丸い黄色い開口部へ続くはしごのそばに立つ、青い羽の鳥の絵

この物語は、ひとりの少女の体験と観察から書かれました。今日にいたるまで、この場所を見たことのある唯一の人間は彼女だと言われています。それでも彼女の物語は、年を重ねても生きつづけています。その場所に、彼女はかつてイスマニエンと名づけました。

物語のなかの物語

すべての世界には始まりがあります。イスマニエンは、スウェーデンのエンシェーピンに住む小さな少女の心のなかに生まれました。現実世界が彼女に必要なものを与えてくれないとき、彼女の想像力がそれを与えました。彼女は内なる世界へと向かい、イスマニエンを創り出したのです。

この秘密の世界のなかで、語られることのない感情がゆっくりと形になりはじめました。それらは色彩、かたち、そして唯一無二のキャラクターとして姿を現しました。これらの存在は、単なる架空の創造物ではありませんでした。彼らには明確な目的がありました。彼女の守護者、防衛者、そして案内人となることです。イグル、マニック、ブルーラビット、ガーディアンのような存在たちでした。

この宇宙は、やがて生涯をかけた書籍の企画として形になっていきました。原作の物語では、主人公のヴェーラが氷の下へ消え、イスマニエンの世界へと迷い込みます。そこで彼女に与えられた使命は、感情の麻痺とオーソリティ・フィギュアによる支配から現実世界を救うことでした。

創作の過程を通して、ヴェーラが実はアイダ自身の癒しのための無意識の設計図であったことが明らかになっていきました。

イスマニエンがコンテンポラリー・バレエの舞台へと翻案されたとき、ヴェーラの両親であるアダとステン、そして抑圧的なオーソリティ・フィギュアをはじめとする主要なキャラクターたちは残されました。

イスマニエンは、ヴェーラを深い自己発見へと導きます。最終的にこの芸術的な展開が明かすのは、イスマニエンが単なる物語ではなかったということです。それは、ひとりの子どもが自らの魂を闇から導き出し、現実世界へと連れ戻すために生み出した、美しい作品でした。

イスマニエンは2027年に書籍として正式に刊行されます。